2015年10月10日 大萱山

粕尾峠から大萱山を往復してきました。最近、地図は持参していても見ずに歩くことが多かったのですが(見なくとも歩けるコースだったということです)、今日は地図を何度見たことか。多少ルートを間違えても早めに気付いて戻れば良いだけの事なのですが、今日のルートでそれをやっていては体力が持ちません。ですから、方向を変える場所では地図で確認して、最終的にはGPSで確認しながら歩きました(最近購入した腕時計タイプのGPSは非常に便利です)。
往きは地図確認で時間を要しましたが、返りも同じ時間かかってしまいました。恒例の道迷いがあったことと、思川源流に寄ったことで同じになってしまいました。
地図を見ながらの歩きは私の指向している山歩きといえます。GPSにはできれば頼りたくないのですが、体力に自信のない現状ではできるだけミス判断したくないので地図読みの補足手段として使用していくことになると思います。
今回のルートは眺望が悪く見るべき物があまりありません。今回は山の雰囲気を味わってきたということでしょうか。時季外れなので、会った人も少なく、3人だけ(+犬一匹)でした。あと数週間遅ければ紅葉が見頃になりそうです。

ルート数値
距離 14.9Km 標高差 (+-1490m) 所要時間 8時間(休憩込)

行程
粕尾峠-(50分)-地蔵岳-(10分)-前地蔵岳-(85分)-石倉山分岐-(80分)-大萱山-(90分)-石倉山分岐-(80分)-前地蔵岳-(10分)-地蔵岳-(45分)-粕尾峠

ルート図(国土地理院 承認番号 平22業使、第453号)
20151010-大萱山
経過

このルートは2013年の年末に積雪のために断念したルートです。多分、その断念は正解だったと思います。1箇所だけ新雪があれば危ないだろうなと思われる場所がありました。

家を5:30にでて、7時前に粕尾峠に到着。当然、駐車地には一台も駐まっていません。近くの大きなカエデは全く紅葉の気配を見せていませんでした。
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地蔵岳への一般ルートは県道を足尾方面に少し下った所にありますが、今回は往きは峠から直接尾根に取り付き、帰りは一般ルートで戻る予定です。峠の歌碑の横から尾根に取り付きました。
尾根は歩き安かった。
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程よいところで登山道に合流しました。合流地点で位置確認していると、夫婦と思われる登山者に行き交いました。
地蔵平。
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地蔵岳への登り。ロープのある場所もありますが、ロープに頼らなくとも登れます。
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粕尾峠から約50分で地蔵岳到着。
当然、お地蔵様が祀られています。
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三角点と山名板。
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眺望は良くありませんが、横根山方面が見えました。
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少し休んで前地蔵岳へ向かいます。急な下りで先程の夫婦にすれ違いました。前地蔵岳で折り返してきたようです。挨拶だけで会話は交わしませんでしたが、多分栃木百名山踏破を目指してこれから次の山に向かうのでしょう。かなりの健脚でした。
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前地蔵岳への登り。
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地蔵岳から約10分で前地蔵岳に到着。地蔵岳よりも広い山頂です。(写真は復路。左後方は地蔵岳)
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半分壊れた山名板。
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前地蔵岳からの下りで氷室山方面への下り口を確認。
県境標識とそこからの下り。
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その少し先にテープ有り。ここからも下る人がいるようで踏み跡がありました。傾斜は同じよう。
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いつかこの斜面には挑戦する予定なのですが、上から覗くと戦意を消失してしまいます。

さて、ルートは地蔵岳付近は南北方向ですが、分岐の先で東西方向に向きを変えます。この先にこのルートで一番の難所が控えていました。その前に小さな岩があるのですがこれは往きも帰りも直進しました。
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次第に尾根は細くなって。
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尾根が切れた所に、平らな岩がある(進行方向から見ると尖っているが、南北方向にみるとかなり平ったい岩です)。この先で尾根が切れている。この岩の左側を恐る恐る下りました。
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下り終えてから振り返ると大きな岩がありました。下りてからよく観察すると南側に薄く踏み跡があります。帰りはこの踏み跡をたどったのですが足もと不如意で気楽に歩ける道ではありません。直進しても大して変わらないように思いました。
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もし、2年前の暮れに、断念せずに強行したとき、新雪のあるこの場所を通過できたかどうかは不明です。この上で折り返したような気がします。

この後は危険な場所はありません。ただ、道迷いしないように注意しながら歩くだけでした。
1150m峰の先のコルで林道が南側を通っていました。このコースのそばを3本の林道が通っているのですがすべて南側(群馬県)でした。
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標高1143m地点。
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糞発見(熊の?)。このような糞は今回5-6個見ました。1つは随分と新しい物でした。
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立派な赤松がありました。マツクイムシに耐えたのでしょうか。
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石倉山分岐。
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三角点? 「基本」?
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三角点峰の先は岩がゴロゴロしていました。
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逆方向から
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白い地面のコル。ここは両側とも水が湧いていました。数メートル離れているだけですが、右左に別れてしまうんですね。(写真は帰路)
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そのコルから1kmほど進んで斜面を登るとその尾根の先はススキの原になっていました。
中央奧は熊鷹山、その右で少し高く見えるのは根本山。手前左に椀名条山も見えます。
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また林道がそばを通ります。この林道はススキの原に突入していました。
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石祠がありました。
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大萱山が近づくとまた林道が出てきました。しかし、荒れていて車の通行は無理でないかと思います。
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大萱山のすぐ下にはアンテナがあります。何のアンテナかは不明ですが、携帯の電波受信状況は非常に良好でした。
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大萱山に到着。三角点だけで山名板もない狭い山頂でした。ネット情報によると2枚の山名板があったようなのですが。眺望なし。
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林道に下りて休憩。
紅葉の始まり。
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帰りは少し楽をしようと林道を進みました。これがミスの元。尾根に乗った場所がすでにルートを外れた場所でした。
帰宅後調べるとここは尾根を歩いていてもルートミスをしがちな場所のようです(踏み跡もしっかりありました。私もその踏み跡を濃くしてしまいましたが)。
ススキの原を過ぎたところで犬(ゴールデンレトリバー)連れの登山者と遭遇。この尾根で会った唯一の人です。黒坂石から椀名条山経由で大萱山に向かっているとの事。

計画ではもし時間の余裕があれば石倉山に寄る予定でしたが、その気力は失せてただひたすら足を進めました。
樹間に地蔵岳を見たときにはほっとしました。
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地蔵岳は朝登ったときはそれほどきついとは思いませんでしたが、戻りの下りはかなり長く感じて、ロープも掴んでおりました。

地蔵平から思川源流に立ち寄り。
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落ち葉の下にわずかな流れがありました。これでは飲む気になれません。
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15時過ぎに、粕尾峠に戻りました。下り口は一般登山口です。
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疲れました。せめて紅葉でも楽しめたら良かったのですが。
でも紅葉を楽しむなら大萱山まで歩く事はない、粕尾峠で充分です。
今度来るなら真冬でしょうか。その季節なら樹幹越しの遠景を楽しめるかもしれません。
でも、私は「もういいか」という感じです。

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